今回は最終学歴卒業証明書のアポスティーユ取得までの手順をお話しします。
D4ビザで海外留学をする際に、大学入学の申請に必要な証明書になります。
説明が長くなりますので、不要な箇所はスキップしながら読んでください;;
アポスティーユってなに?
日本の官公署,自治体等が発行する公文書に対する外務省の確認証明のことです。
外国人が各種申請する書類において確かに日本の公的機関で発行したものだと認められなければいけません。
提出する公文書に対し外務省によるアポスティーユと呼ばれる付箋が付与されていれば、領事認証がなくても領事認証されたものと同等のものとして相手国において使用することができます。
提出先国はハーグ条約締約国のみです。韓国と日本はハーグ条約締約国となっています。
アポスティーユは英語で取ることを前提と思ってください。
申請の流れ
公文書と私文書によって手続きが変わる
手続きは自分の発行した最終学歴卒業証明書の学校によって異なります!
まず公文書と私文書に分かれています。自分がどちらなのか確認します。
・公立高等学校、中学校で発行した卒業証明書の方
・公立大学法人所属大学 ・私立大学法人所属大学 私立高等学校 ・私立専修学校
その他各種学校で発行された卒業証明書の方
※大学や高校にアポスティーユについてどちらなのか確認すると安心です。
アポスティーユの取得と必要書類
では以下の図をみて手続きの流れを確認してみましょう。

アポスティーユの取得-公文書の場合-
公文書の場合は卒業証明書に、東京の外務省または大阪の外務省分室の窓口でアポスティーユを取得します。こちらのリンクに申請方法などの詳細があるのでご確認ください。
※2022年3月現在、郵送のみの申請となっております。窓口で申請の際は事前相談、予約が必要ですのでご注意ください。
郵便で申請→郵送で取得となる場合は7日〜14日ほど所要。
必要書類について※郵送で申請する場合。
- 証明が必要な公文書(発行日より3か月以内の原本)
- 申請書(公印確認またはアポスティーユ)
- 返送先を記入した封筒(切手貼付)
事前に電話で必要書類を確認すると安心です!
アポスティーユの取得-私文書の場合-
私文書を公証役場で認証します。ここで2つのパターンがあるので、ご自身がどちらなのか確認していきましょう。
パターン①ワンストップサービスを利用できる方
東京・神奈川・大阪・静岡・愛知の各公証役場では公証人の認証、外務省公印確認まで全て揃った認証書類を即日で作成してくれるワンストップサービスが利用できます。
私は東京住まいなので、近くの公証役場に行きワンストップサービスを利用しました。
当日中に公証役場での認証+アポスティーユが取得できたので便利でした☆
以下より利用できる公証役場を確認できます。
必要書類について
- 最終学歴卒業証明書(発行日より3ヶ月以内の原本)
- 本人確認書類
- 宣言書(英文)
- 発行手数料11,500円(現金)
申請手続き
まずはお近くの公証役場からメールまたは電話で事前予約をします。
ここで新しく出てきた宣言書の準備が必要となります。

宣言書ってどうやって作成するの?
ネットで「卒業証明書 宣言書 英語 サンプル」と検索すると出てきますので、サンプルを印刷または自分で作成のいずれかを選んでください。
私はサンプルを印刷して必要な項目を手書きで書きました。
私の宣言書で使ったのはこんな感じです。

事前に日時予約をしていたので、数分でアポスティーユを取得できました!
パターン②ワンストップ申請ができる公証役場でない方
公証役場で認証を受ける→法務局の公証人押印証明を受ける→外務省でアポスティーユを取得
という流れになります。スムーズにいけば1週間ほどで取得できるかと思います。
外務省の申請手続きガイドに詳細やリンクがありますので、ご参考ください。
公証役場に必要な書類はパターン①同様です。公証役場で無事に認証を受けたら法務局です。
↓
法務局では公証役場で認証した押印は真実のものであると証明を付与します。
↓
最後は外務省でのアポスティーユを取得します。

ゴールまであと少し!
外務省からアポスティーユ発行までは数日時間がかかります。
※郵送のみの申請となっている場合がございますので、外務省HPで確認しておきましょう。
窓口で申請の際は事前相談、予約が必要ですのでご注意ください。
必要書類について
- 公印が必要な書類(発行日より3ヶ月以内の原本)
- 申請書(公印確認またはアポスティーユ)
- 身分証明書(窓口での申請の場合)
- 返信用封筒(郵送での受け取りの場合)
公印確認申請書は外務省の申請書からファイルをダウンロードできます。
まとめ
長々と申請手続きについてお話しいたしました。ここまで読んでくださりありがとうございます。
アポスティーユは代理申請も出来ますが、お金がかかります。
現在は新型コロナウィルスの関係で、申請方法や留学に必要な書類は状況によって変わっていきます。
大変な事ですが、不安な点や気になることがあったら役場やエージェントなどに問い合わせると解決してくれると思います!
少しでもお役に立てますように☆